虫歯を100%見落とさない方法はありますか?
投稿日:2024年3月18日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol617)
歯医者さんも歯科衛生士さんも毎日虫歯を観察しています。
誰も見落とそうと思って診療などしていないのですが、
何事も限界というものは残念ながらあるものです。
特に難しいのが、歯と歯が重なっている部分、歯と歯の間、
そして詰め物やかぶせ物の内部の状態の把握です。
いろんな方法で見落としを回避してはいますが、
残念ながら100%全てを発見することは不可能です。
一方、患者さんも中にはインターネットで調べて、
「レーザーで虫歯を検出する機械があるという情報を見つけました」
「CT撮影をすれば虫歯を全部見つけられるのではないでしょうか?」
といったようなことをご提案くださったりすることが稀にあります。
まず最初の「レーザーで虫歯を検出する機械」について。
これはダイアグノデントという機械を指しているようです。
この機械の発祥はスウェーデン。
光を歯に当てて、反射して帰ってくる光の割合から虫歯の可能性を数値化する、
という仕組みです。
ただ、この機械にも弱点があります。
それは数値が間違って出てしまう場合がある、ということです。
では、CT撮影なら虫歯は100%見つかるか?というと
これも100%は不可能です。
多いのが、お口の中に入っている金属によるアーチファクト。
要するにノイズです。
このアーチファクトのせいで画像が乱れ、よくわからない部分が発生してしまう
ということなのです。
「検査」には偽陽性、偽陰性という問題がつきまといます。
つまり、虫歯ではないのに虫歯だという結果が出る、
あるいは虫歯なのに虫歯ではないという結果が出る、
こういう問題もあるわけです。
ですから、〇〇を使えば虫歯を見落とすことは絶対ない、
ということはあり得ませんので過剰な期待を抱かず、
あくまで1つの手段として覚えておかれるのが良いかと思います。
をお探しの方はこまい歯科までご相談ください。
■ 他の記事を読む■