歯医者さんが教える!歯の神経を取ったらどうなるか?
投稿日:2023年10月6日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol560)
先日患者さんから質問がありました。
「歯の神経を取ったらどうなりますか?」
次のことが起きます。
1.歯の寿命が半分以下になる
2.再び虫歯になっても症状が出ないので気づけない
3.歯の色が変色する
1.歯の寿命が半分以下になる
歯の神経とは、正確には神経と血管の組織です。
歯の内部から歯に対して栄養と水分を供給する機能があります。
その機能が失われるということは、歯に栄養と水分が補給されなくなる
ということです。
また、歯の神経を取る処置を行うと
どうしても歯の中央部に穴を開けなければ
なりません。
この行為もまた、歯の強度を下げる方向に働いてしまいます。
これら2つから、歯自体も元々の強度からはある程度低下するため、
やがて歯が折れる事態につながります。
2.再び虫歯になっても症状が出ないので気づけない
神経は、冷たい、温かい、触った、などのセンサーの役目があります。
そのセンサーが無くなるので、虫歯に侵されても
異常に気付くことはできません。
3.歯の色が変色する
歯の内部から歯に対して栄養と水分を供給する機能がありますが、
それが失われること。
それと、歯に含まれるたんぱく質の変性が起こること。
この2つから、歯の神経を取ると歯の色がやがて変色していきます。
ということで、原則は歯の神経を温存する。これに限りますね。
(ただし異常があれば、やむを得ず歯の神経を取らないと、
逆に身体には害となるのでその点はよく診断しなければなりませんが)
世田谷区・千歳烏山でVPT・歯髄保存療法・歯髄温存療法をする歯医者
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