日本の根管治療は遅れている?①
投稿日:2023年7月12日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol519)
先日、米国在住で一時帰国された方からの質問です。
Q:「日本の根管治療はアメリカよりも遅れている、というのは本当ですか?」
A:半分正しく、半分間違っています。
日本にも世界第一人者レベルの先生がおられるくらいです。
また、精密根管治療の技術や知識の洗練にまい進しておられる先生方も、
数少ないながら日本各地に点在しておられます。
ただ、保険診療で行われている根管治療に関してはすごく遅れています。
陸上で言えば、トラック2周分以上のイメージです。
日本の根管治療は、現在次の2つのパターンが実施されています。
①肉眼による根管治療(保険診療範囲内)
②精密根管治療(保険診療範囲外(自由診療))
①は、もう40年以上前からずっと変わっていない、昔ながらの治療法。
リーマー、ファイルといった細い器具を根管の中に入れて、グリグリするやり方です。
これは国による規制で治療にかけられる費用や材料等が決められているので
日本の歯医者さん達自身が変えることはできません。
②はマイクロスコープ、ラバーダムを使った上で、
根管内をズームアップして観察しながら繊細に治療する方法です。
日本以外の先進国は②がむしろ主流です。
当院も①②両方行っていますが、②は米国式精密根管治療を採用しております。
つまり、本場米国と同じやり方もしているわけです。
私は以前、ロサンゼルスで米国式根管治療の現場を
UCLAと一般開業医の2か所で見学したことがありますが
自分が行っている精密根管治療なら
手前味噌ながら米国の先生方と張り合えるレベルにある
と自負しております。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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