歯医者さんが教える！精密根管治療の目的とは？

こまい歯科の小泉です。（vol７０７）

先日、八王子からご来院いただいた患者さんからご質問がありました。

Q：「精密根管治療（マイクロスコープを使った根管治療）って何のためにしますか？」

A：できるだけ歯を抜かないために、そしてできるだけ歯を長持ちさせるために行うためです。

（※根管治療＝歯の神経を取る処置、神経を取った歯の内部を清掃消毒して炎症を取る処置）

先進諸国はもとより、近年ではアジア各国でも根管治療というとマイクロスコープを使う治療が

広がりを見せているようです。

日本は残念ながらかなり遅れていて、近年ではマイクロスコープ根管治療が

少し認知されはじめましたが、それでもまだ普及率は３％程度だそうです。

９７％は肉眼で根管治療が行われているわけですが、その成功率は３０％程度しかありません。

では７０％は何がどう失敗するか？というと、

神経を取ったのに痛みが出てくる、

腫れる、

膿んでくる、

といった症状が起きてしまうことなのです。

マイクロスコープ根管治療なら１００％治る、というわけには残念ながらいきませんが、

・初めて歯の神経を取る処置で９０％程度

・神経を既に取ってある歯の処置で６０ー８０％程度

という範囲でだいたいデータがそろっています。

３０％の成功率と、６０ー９０％の成功率を比べながら、

歯の寿命をどれだけ延ばせるか？を考えながら、

治療法を選択されると良いのではないでしょうか？

あきらめたら抜歯しかなくなってしまいますので・・・。

世田谷区・千歳烏山で精密根管治療に力を入れている歯医者

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