歯医者さんが教える!シーラントと歯の予防①
投稿日:2022年3月17日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol307)
シーラントというのをご存知でしょうか。
主に奥歯の溝を予防的に埋めて、虫歯になるのを防ぐ、というものです。
よく行うのは6歳臼歯が生えてくる5-7歳頃から
永久歯が生え変わりきるまでのお子さんです。
虫歯のリスクが高い場合は、6歳臼歯以外にも行うことがあります。
ただ、気をつけないといけない点が1つあります。
それはシーラントの素材です。
残念ながら日本で使われているシーラントは、
その多くがレジンに近いシーラントなのです。
さらに、そのレジンに近いシーラントには2つあって、
1つは純粋なレジン(=レジン系シーラント)、
もう1つはフッ素をゆっくり放出する機能を持たせたレジン、
というのがあります。
(実はもう1種類、系統の違うシーラントがありますが、
それについては3回目の記事でご紹介します)
このうち、純粋なレジン系シーラントは困りものです。
完璧に歯に接着し続けてくれるなら良いのですが、
往々にしてお子さんの場合は接着が困難です。
唾液は多いし、すぐ動いてしまうことが多いからです。
そのため、大人よりもかなり悪い条件で接着作業を強いられることがとても多いのです。
ですから、レジンシーラントがうまくいく確率はかなり低く、
詰めたそばからはがれ始める可能性が高い、と考えられます。
またエッチングといって、歯の表面を酸処理する点も問題があります。
これは接着力を出すのを目的として、
歯の表面にミクロレベルで凹凸をつけるために行いますが、
歯からカルシウム分を溶かし出すので、
人工的に虫歯を進行させやすくする面もあるのです。
という方はこまい歯科までご連絡ください。
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