歯の神経を取らずに済んだケース|世田谷区千歳烏山の歯医者

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歯の神経を取らずに済んだケース

投稿日:2025年11月13日

カテゴリ:ドクターズブログ

千歳烏山KI歯医者の小泉です。(vol806

 

だいぶ前のことですが、

「奥歯がすごく痛い!ズキズキする。虫歯が原因だと思う」

とおっしゃって来院された患者さんがおられました。

ところが、患者さんがおっしゃっている歯を

客観的に調べてみても異常が見当たらないのです・・・。

 

確かにその歯には比較的大きめな銀歯が入っていましたから

外してもよかったのでしょうけれど・・・。

 

銀歯の中で虫歯が広がっているケースも日常茶飯事ですし・・・。

 

ですが、

今目の前で起きている痛みの原因が、

「本当にその銀が入っている歯か?」

というと、

それを裏打ちできるだけの所見がまるで得られなかったのです・・・。

 

むしろ、その歯の1つ後ろが少しばかり動揺していることに気がつきました。

 

そこでかみ合わせをチェックしてみると、

案の定、その動揺している歯が歯ぎしり運動をしている時に

強くぶつかっていたのです。

(専門的にはこれを「側方運動時の干渉」と表現しています)

 

私自身はかみ合わせの調整は積極的に行うべきではないと考えておりますが、

この患者さんの場合は、かみ合わせによって明らかな外傷を

引き起こしておりましたので、最小限の調整を行うこととしました。

 

最初は患者さんも半信半疑のご様子でしたし、

私自身も22年の臨床経験の中で、かみ合わせによる外傷だけで

ここまで痛みが強く出るケースにはほとんど出会わなかったことから

実は内心、心配もしておりました。

 

もしかすると、本当に歯の神経に異常があるかもしれない、

というシナリオも想定しながら、急変したらすぐ対応できるように、

ということも患者さんにお伝えはしました。

 

さて、日数が経って、その患者さんが再度来院された時、

「すっかり痛みが引いた!」

​と喜んでおられたのです。

 

結果的には歯の神経を取らずに済みました。

 

何を言いたいか?というと

歯の痛みというのは診断がかなり難しいこともある

ということを皆さんに知っていただきたいのです。

 

歯の神経を取ることはいつでもできます。

 

でも、一度歯の神経を取ったら、二度と戻りません。

 

本当に歯の神経を取らなければいけない場面になっても

歯の神経を取らない方が良い、というのはさすがにあり得ませんが、

歯の神経を取らなくてよいのであればそれに越したことはないですよね。

 

今回のケースは、

歯医者として強い信念がなければ、

そして同時に

患者さんが信じてくださらなければ、

歯の神経を安易に取ってしまうことになっていたはずです。

 

まさに

患者さんと歯医者さんの二人三脚で歯を守ることができた!

そんな事例だと私は思います。

 

 

 

 

 

 

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