歯医者さんが教える!精密根管治療がうまくいかなかった場合の選択肢
投稿日:2024年7月17日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol672)
歯を抜かないために精密根管治療をしたけれど、治らなかった・・・。
そんな場合、次にどうするか?が問題となります。
その方法は
①歯根端切除術
②ヘミセクション/トライセクション
③意図的再植術
④あきらめて抜歯
の4つになります。
①歯根端切除術
外側の歯肉を切り開いて、歯根の先を露出させます。
そして、歯根の尖端を最低3mm以上切断し、病巣も取り除きます。
比較的治りやすいとは言えますが、この処置をせざるを得ない時点で
その歯自体は重症に近いと言えますから、将来どこまでその歯が持つか?
においては心配が出てきますね・・・。
②ヘミセクション/トライセクション
第1大臼歯、第2大臼歯と呼ばれる奥歯
(親知らずを除き一番奥と一番奥から2番目の歯)に
行われます。
良い点は①と違って外科処置としては最小限で済みますので痛みは出にくいです。
欠点は、最終的な歯を作った時に、どうしても歯がいびつな形になってしまうため
歯磨きを今まで以上に頑張らなければならないことと、歯の強度が低下してしまうので
歯の寿命が今までより短くなる点も考慮しなければならないことです。
③意図的再植
良い点は、うまくいけば歯を抜くのを回避できる確率が高いことです。
欠点は、歯を抜く際に歯自体が折れてしまう危険性がある、ということです。
歯が折れるとアウトですので、この選択肢を選ぶ以上は、そのまま抜歯に
なってしまう可能性も覚悟が必要です。
④あきらめて抜歯
上記①②③どれもやりたくない、という場合の選択肢です。
歯を抜きたくないから精密根管治療を選択したけれど、
これ以上は費用対効果が見込めないから、という理由で選択される患者さんも
いらっしゃいます。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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