歯医者さんが教える!歯磨き粉の虫歯予防効果①
投稿日:2025年2月21日
カテゴリ:ドクターズブログ
千歳烏山KI歯医者の小泉です。(vol742)
先日、私の北大の同級生で、
今は東京科学大学歯学部(旧:東京医科歯科大学)
の歯科公衆衛生分野の相田教授が
歯磨き粉で期待できる虫歯予防効果について
医師・歯科医師向けにコラムを書いておられましたので
内容をかいつまんで、一般の方にもわかりやすいように
表現を変えてご紹介しますね。
(元記事はクローズドの公開なので一般の方は読めません)
(引用開始・一部改変)
2023年1月に日本口腔衛生学会、日本小児歯科学会、
日本歯科保存学会、日本老年歯科医学会の4つの学会が合同で
「フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法」
についての見解が発表されました。
虫歯予防におけるフッ化物の利用は75年以上の歴史があり、
欧米では長く使用されてきました。
残念ながら、日本では今日においてもフッ化物配合歯磨き粉の使用をはじめ、
虫歯予防に対するフッ化物応用の重要性が諸外国ほど認識されていないかもしれません。
世界中の様々な研究によって
子どもの頃の虫歯の状況が、成人してからの歯の健康だけでなく、
高齢期における全身の健康状態にも影響することが分かってきました。
つまり、生涯を通した健康管理の観点から虫歯予防に取り組むことが
重要になってきているのです。
WHO(世界保健機関)は、虫歯予防の切り札の1つとしてフッ化物配合歯磨き粉
に注目しており、
2021年には「WHO必須医薬品類」の約300品目あるリストの中に
1000~1500ppm濃度のフッ化物配合歯磨き粉
を加えました。
日本でも2000年代初め頃から市販歯磨き粉の中にフッ化物が積極的に
配合されるようになり、2017年にはフッ化物濃度1000~1500ppm
のフッ化物配合歯磨き粉が医薬部外品として承認されました。
フッ化物配合歯磨き粉は2023年には93.7%、
フッ化物濃度1000ppm以上の歯磨き粉の占有率も30%を超えて
なお増加しています。
日本のう蝕予防・治療専門の4学会は2023年1月に
「歯が生えてから2歳」&「3~5歳」のフッ化物濃度を
500ppmから1000ppmに引き上げたことで
国際的な推奨基準とも合致しました。
ちなみに、WHOやFDI(世界歯科連盟)は、
年齢にかかわらず1000ppm以上のフッ化物配合歯磨き粉の使用を推奨
しています。
また、6歳から成人と同様に1500ppmのフッ化物配合歯磨き粉を
使えるようになったことも特筆される点です。
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続きはまた後日。
をお探しの方は千歳烏山KI歯医者までご連絡ください。
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