患者さんが知覚過敏と思っていたら歯の神経の炎症だった
投稿日:2025年2月20日
カテゴリ:ドクターズブログ
千歳烏山KI歯医者の小泉です。(vol741)
歯がしみる、ということで当院を受診された患者さん。
金属の詰め物が入っていました(写真中央の歯)。
3年ほど前に詰めたけれど、
そこからずーっと冷たいものがしみ続けている
のだそうです。
調べた結果、どうも知覚過敏ではないのではないか?
という疑念が浮上しました。
そこで患者さんとご相談した結果、
歯の神経に炎症があるかもしれないこと、
レントゲン写真上では虫歯の像が出ておらず、はっきりしないが
実際に金属を外してみたら虫歯のケースが多々あること、
の2つから、まずは金属を外して内部を確認してみることにしました。
すると虫歯が内部に広がっていて、歯の神経にまで到達していることが
わかったのです。
歯をできるだけ抜かない、長持ちさせるために精密根管治療を
行うこととなりました。
実際に治療すると、根管と呼ばれる神経の管は、術前のレントゲンでも
わかっていましたが極細でした。0.1㎜以下の直径でした。
しかし、マイクロスコープをのぞきながら、ニッケルチタンファイルを
始めとした精密根管治療用の繊細な器具を駆使した結果、
幸いにも歯根の先まで器具を通すことに成功し、
クリーニングと消毒をして根管充填を行うことができたのです。
治療後、数年来冷たいものがしみていた状態から解放されたそうです。
ということで、
歯がしみるのは知覚過敏と思っていたら
実は歯の炎症が原因だった、という事例をご紹介しました。
※もし「この治療を肉眼でやってほしい」と言われると
私は自信がありません・・・。
マイクロスコープでしっかり観察し、微細な作業を積み重ねたからこそ
出せた成果です。
肉眼だと歯の内部はまず見えませんので、できないです・・・。
をお探しの方は千歳烏山KI歯医者までご連絡ください。
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