前歯の審美修復症例|世田谷区千歳烏山でおすすめの歯医者|こまい歯科

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前歯の審美修復症例

セラミックのブリッジとクラウンによる前歯の審美修復症例

初診時の口腔内"

こちらの患者さんは、他の歯科医院で入れた「上顎前歯のセラミックブリッジが割れた」とのことで来院されました。装着したのは約5年程前とのことでした。上の歯を下から見ると、確かに前歯にセラミックのブリッジが入っています。

初診時の口腔内セラミックブリッジを拡大して観察すると、矢印の位置でブリッジが折れていることが分かりました。おそらく、このセラミックは二ケイ酸リチウム系のものと考えられました。この系統のセラミックは確かに「ブリッジを作ることができる」とメーカー側も明記してはいます。

しかし、実際にはこのように破折する可能性もあるので相当ケースを選ばなければなりません。この患者さんは、かなり歯ぎしりをされておられることが分かっています。だから、前の歯医者さんで治してわずか5年で折れてしまったと考えられます。そこで、できるだけ歯を長持ちさせるために、古いブリッジとは違う系統のセラミックで治すことにしました。

古いブリッジの除去

古いブリッジの除去

セラミックのブリッジを外したところです。土台の歯の表面が茶色くなっていました。ブリッジの接着自体も壊れていた可能性が考えられます。

古いブリッジの除去

土台の歯の周囲にもこげ茶色の部分が見えるとともに、歯肉が一部で赤くなっていました。こげ茶色の部分はセラミックの下にたまっていた歯石でした。また、赤くなっていた歯肉は歯肉炎が起きていました。これも歯石に棲み着いた細菌の仕業です。

土台の歯の清掃と形成・仮歯の装着

土台の歯の清掃と形成

土台の歯に付着していた歯石を含め、全ての汚れを除去するとともにセラミックに必要なスペックを満たす歯の形に整え直しました。
※カリフォルニア大学ロサンゼルス校の審美治療コースの創設者にして、多くのハリウッドスターを治療しているブルース J クリスピン先生からご教授いただいた技術を用いております。

また、これら3本の歯の神経はすべて生きていますので、神経を露出させないように最大限の配慮もしております。

仮歯の装着治療部位が前歯ですので、最終的なかぶせ物が完成するまでの見た目に配慮し、事前に作成・準備しておいた仮歯を装着してこの日の治療を終えました。

歯型の採取

歯型の採取

仮歯に置き換えてから2週間後、歯肉の炎症が取れて馴染んだのを確認してから歯型を採ります。通常は1週間もあれば大丈夫ですが、本ケースは歯の周囲に歯石がたまっていたため、炎症が確実に消えることを考えて、念のためもう1週間お待ちいただきました。

製作するセラミックの色調を確認

セラミックの色調を確認

患者さんのご希望をお聞きしながら歯の色を決めます。歯によって、また左右によっても色が若干違ったため、下の前歯を基準にしてできるだけ自然な色にしたい、とのご要望がありました。写真を複数枚撮影し、歯科技工士にセラミックの製作を依頼しました。

歯型の模型

歯型の模型

歯型を採って作った模型です。歯を削った境目(マージン)が滑らかに歯の全周囲でつながっていることが確認できます。

歯を削った境目(マージン)がガタガタだと、セラミックもガタガタになってしまいます。そうなると、セラミックや土台の歯が欠けてしまいやすくなり、耐久性が落ちてしまいかねません。また、セラミックと歯の境目がなめらかであることでセラミックの精度が高まりますし、細菌もたまりにくくなります。

かぶせ物の完成

かぶせ物の完成

セラミックのブリッジとクラウンができあがりました。製作はIDEA dental studio setagayaの星山氏に依頼しました。

かぶせ物の完成

もともとのセラミックブリッジは、4本ともつながっていました。しかし診査したところ、4本とも歯をつなげる必要性は考えられませんでした。メインテナンスしやすいよう、3本のブリッジと1本のクラウンに分けました。

念のため物理力学的計算もして確認しました。ブリッジの土台となる歯の本数を考える際には、1つの参考としてAnteの法則やDuchangeの指標があります。Duchangeの指標は下記の計算式で求められます。

ブリッジの抵抗力(r)=R-(F+F・S)
片側支台歯の歯数(R)-1/3×ポンティック疲労
R=支台歯の抵抗
F=ポンティックの疲労
F・S=補足疲労

上記に当てはめた結果、本ケースはいずれも右2本の歯を土台とすれば問題ない、ということが計算上でも出ました。
※全ての症例においてAnteの法則やDuchangeの指標を満たさなければならないわけではありません。仮にこれらを満たさなくても問題ないケースもあるからです。

かぶせ物を装着して治療完了

かぶせ物を装着して治療完了

無事にセラミックのブリッジとクラウンが上の前歯に装着されました。患者さんのイメージに沿った色合いにできたこともあり、ご本人もひと目見て「とてもきれい!」とおっしゃっていただけました。

年齢/性別 50代女性
治療期間 1ヵ月半
治療回数 4回
治療費 セラミッククラウン 137,000円(税込150,700円)×3本
プロビジョナルクラウン 3,000円(税込3,300円)×4本
リスクなど ・かぶせ物のセラミックスが欠けたり、割れる可能性がある。
・ブリッジの土台となる歯の神経が生きている場合は、将来歯の神経に炎症が起きる可能性がある。

症例の担当者のご紹介

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