セラミックによる前歯の審美修復症例
変色した前歯をセラミックで審美修復した症例(40代:女性)
こちらの患者さんは、左上前歯を子供の頃にぶつけたことがあり、歯の色が変色してきたのがずっと気になっていたとのことでご来院されました。
診てみると、左上前歯が歯の中から変色していました。
歯の変色を改善する治療法としては下記の2つが一般的です。
- ①歯の内部からホワイトニングして白くする方法
- ②歯を削ってセラミックをかぶせてきれいにする方法
しかし、この方は歯をぶつけたことがきっかけで歯の神経が長年かけてなくなってしまい、神経の空間が自然に完全閉鎖されてしまっていました。そのため①を選択することが不可能だったため、ご相談の結果、ご本人が②を選択されました。
歯の形成・模型の製作
歯を形成したところです。削り方は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の審美歯科コース創設者、ブルース J クリスピン先生に教わった方法に則って行いました。
歯を削った境目(マージン)がガタガタだと、セラミックもガタガタになってしまいます。そうなるとセラミックあるいは歯が欠けてしまいやすくなり耐久性が落ちてしまいかねません。また、セラミックと歯の境目がなめらかであることでセラミックの精度が高まりますし、細菌もたまりにくくなります。
セラミッククラウンが完成
ジルコニアセラミッククラウンができあがってきました。製作はジルコニアセラミックス東京の齋藤氏です。絶妙な色の入れ方と透明感、そして歯の形も天然の歯と遜色なく製作されているのがわかります。
セラミッククラウン装着前の処置
患者さんに出来栄えをご確認いただいた後、セラミックの接着作業に移ります。写真は、セラミックの内面処理をしているところです。これにより洗浄と消毒が行われ、セラミックが清潔な状態となり、この後行われる歯への接着操作において、接着力を最大限発揮できるようになります。
セラミッククラウンを装着して治療完了
セラミックの歯を装着した直後の写真です。周囲となじんでいます。自然な仕上がりになったため、「長年のコンプレックスがこれで無くなった」と喜んでいただけました。
年齢/性別 | 40代女性 |
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治療期間 | 1ヵ月 |
治療回数 | 3回 |
治療費 | ジルコニアセラミッククラウンSクラス 147,000円(税込161,700円) |
リスクなど | 将来歯根が折れる可能性がある。 かぶせ物のセラミックが欠けたり割れる可能性がある。 |