痛みを抑えた親知らずの抜歯・移植|世田谷区千歳烏山でおすすめの歯科|千歳烏山KI歯医者

※医院名変更のお知らせ(令和6年12月18日(水)より)

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痛みを抑えた親知らずの抜歯・移植

このページの目次

親知らずの抜歯や保存について適切な診断を実施致します

親知らずの抜歯や保存

当院では親知らずの抜歯、保存について適切な診断を行っております。患者さんによく親知らずはいつ抜歯すればいいですか?と相談されることがありますが、当院では親知らずが健康な状態であれば、保存することおすすめしております。しかし、横向きに生えたり、途中まで埋まっていたりなど、他の歯に悪影響が及ぶ場合には、抜歯を検討する場合もございます。自分の親知らずが現在どのような状態か気になる方は、歯科医院にて一度診断してもらうことをおすすめ致します。

親知らずの有効な活用法について

親知らずの有効な活用法

千歳烏山KI歯医者では、患者さんの天然歯を可能な限り保存することをモットーに治療に取り組んでおります。そのため、一般的には不要とされる親知らずも可能な限り、保存する事に努めております。健康な状態を維持する事が可能であれば、親知らずを将来的に活用することもできます。

主な活用法としては、

歯を失った際、咬み合わせの修復には入れ歯やインプラントなどの治療が一般的ですが、健康な親知らずが残っていれば、移植や矯正などの方法で有効活用することもできます。

抜歯をおすすめする親知らずのケースについて

当院では出来るだけ親知らずの保存を心がけていますが、親知らずが口腔内の健康に支障をきたす場合には、やむを得ず抜歯をご提案する場合もございます。当院が抜歯をおすすめする親知らずの生え方や状態の一例をご紹介します。

将来的な歯列を乱す生え方

歯列を乱す生え方

横向きや斜めに生えた親知らずは、前方の歯を押しながら成長することになります。押され続けた前方の歯は、将来的に歯列を乱し、咬み合わせの不調などを引き起こす要因となるため、抜歯をご提案致します。

虫歯・歯周病になっている場合

虫歯・歯周病

親知らずは正常に生えていても、ケアが難しいため、虫歯や歯周病になりやすく、再発の可能性も高くなります。特に、重度の虫歯の場合には、根管治療が適切に行えない場所であるため、再発リスクが非常に高くなりますので、抜歯を推奨しています。

慢性的な智歯周囲炎

智歯周囲炎

親知らずが一部しか露出していない場合には、隙間に汚れが蓄積され、細菌の繁殖によって炎症が起こります。親知らず周辺に起きる炎症を「智歯周囲炎」といい、慢性化することにより、発熱をはじめ、頭痛、開口障害などの症状を引き起こす可能性が高くなるため、抜歯をご提案致します。

親知らずの周辺に嚢胞がある

嚢胞がある

歯茎に埋まった親知らずのレントゲン写真で、親知らずの周辺に影が確認されることがあります。この影は嚢胞と呼ばれる膿の塊で、症状の悪化に伴い、神経を圧迫したり、腫れや痛みの原因となるため、抜歯を検討することになります。

負担やリスクを抑えた親しらずの抜歯対策

やむを得ず親知らずを抜歯することになった場合、当院では、できるだけ患者さんに不安のない処置を実施するため、様々な取り組みによって負担やリスクの軽減に努めております。

歯科用CTによる精密検査

歯科用CT親知らずの歯根が特殊な形や骨に埋まっている場合には、一般的な親知らずの抜歯に比べて、周辺組織の損傷などのリスクが高くなるため、必要に応じて歯科用CTでの精密検査を行います。

親知らず周辺の顎骨の状態・血管や神経などの位置を正確に把握することにより、リスクを抑えた適切な処置に努めております。

痛みや精神的負担の緩和

痛みや精神的負担の緩和当院では出来るだけ負担の少ない抜歯を行うため、抜歯に伴う痛みはもちろん、麻酔注射の痛み軽減にもこだわっております。表面麻酔や極細針、電動麻酔注射器など用いて痛みを最小限に抑えています。

詳しくは以下リンクからご確認下さい。

痛みを抑えた治療ページへ

親知らず抜歯後の腫れを抑えるために

抜歯後の腫れ抜歯後の痛みの強さや腫れなどの度合いは、親知らずの抜歯時に要した時間が大きく関わってきます。

そのため当院では、抜歯後の侵襲度合いをできるだけ抑えるために、施術前のシミュレーションやレントゲン・CTによる分析をしっかり行い、正確かつ、スムーズな抜歯を心がけております。

抜歯後の痛み軽減や感染防止対策

痛み軽減や感染防止親知らず抜歯後のトラブルとして、激しい痛みを伴う「ドライソケット」や患部の化膿などがあります。そのようなリスクを軽減するため、抗生物質、痛み止めの処方に加え、抜歯窩にコラーゲンを充填する処置にも対応しております。

これまでの抜歯で、ドライソケットになった方は体質などが原因の場合もございますので、事前にご相談下さい。

千歳烏山KI歯医者が実施した親知らずの移植症例をご紹介

▼千歳烏山KI歯医者で実際に行った親知らずの移植(自牙歯牙移植)の症例をご紹介致します。

歯牙移植とインプラントで咬み合わせを回復した症例(50代:女性)

①初診時の口腔内

初診時の口腔内

他の歯科医院にて、右下奥の銀歯を2本とも抜歯してインプラントが必要だと言われた患者さんです。費用的な問題もあり、相談したいとのことで来院されました。銀歯2本の歯周ポケットを測定したところ、どちらも1か所限定で10mmありました。歯が折れている典型的な指標です。

②レントゲン検査

初診時のレントゲン

レントゲンを見ますと、右下奥歯は2本とも金属部分が歯のほとんどを占めており、残っている歯が薄いことが分かりました。そのため、噛む力に耐えきれなくなり、歯が折れたのだろうと思われます。

③患者さんのご要望を考慮して治療計画を立案

治療計画を立案

破折している銀歯2本は保存が困難なため、抜歯と診断しました。費用を抑えたいというご要望でしたので、右下の親知らず(緑)をその手前(赤)に移植、一番手前(黄)はインプラントで咬み合わせを回復する計画を立てました。

④親知らずの移植・インプラント治療の実施

破折歯の抜歯

一番手前の歯はインプラントにするため、先に抜歯して治癒を待ちます。その後、治癒を待っている間に奥から2番目の歯の抜歯と同時に親知らずの移植をすることにしました。

奥歯の抜歯

奥から2番目の歯を抜歯しているところです。銀歯はすぐに外れてしまい、残根状態になりました。歯が薄いので、周辺の組織を傷つけないよう慎重に抜歯しました。

親知らずの移植

奥から2番目の歯を抜歯した後、抜歯窩を成形したうえで、親知らずを慎重に移植しました。親知らずが定着するまで3週間待機し、マイクロスコープによる根管治療を行いました。

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⑤根管治療後の調整とインプラント埋入

インプラント埋入後のレントゲン

根管治療行った移植歯にはファイバーコアを入れ、根管の細菌感染リスクを軽減します。さらに、仮歯を入れてかみ合わせを回復、少しずつリハビリを行います。また、最初に抜歯したもう一方の患部には、治癒を確認後、インプラントを埋入いたしました。

⑥かぶせ物を装着して治療完了

上部構造装着後のレントゲン

最終的なかぶせ物をそれぞれの歯に入れ、最終的な咬み合わせを調整して治療完了です。治療完了後は、定期メンテナンスにて経過を観察します。

※上記のレントゲン写真は、術後2年経過時ですが、問題なく安定しています。

⑦定期メンテナンスで来院された時の口腔内(治療後2年経過)

治療から2年後の口腔内

患者さんが定期メンテナンスで来院した時の口腔内写真です。術後2年経過していますが、移植した歯、インプラント共に安定しております。

治療期間 11ヶ月
治療回数 16回
治療費 親知らずの移植 100,000円(税込110,000円)
マイクロスコープ根管治療(小臼歯) 90,000円(税込99,000円)
ファイバーコア 26,000円(税込28,600円)
セラミッククラウン 137,000円(税込150,700円)×2本分
リスクなど ・移植した親知らずが定着しない場合がある。
・定着しても歯根吸収が起きる場合がある。
・インプラント手術時に骨量が足りないと下歯槽神経を傷つける可能性がある。
・インプラントは歯磨きが足りなかったり、定期検診と清掃を怠ったりするとインプラント周囲炎になる可能性がある。
・かぶせ物のセラミックが欠けたり割れる可能性がある。
・経年劣化により、クラウン(かぶせ物)を交換する必要が出る可能性がある。

症例の担当者のご紹介

親知らずを移植して奥歯の咬み合わせを回復した症例(20代:男性)

初診時の口腔内こちらの患者さまは、奥歯が腫れて他の歯医者さんで検査を受けたところ、インプラントかブリッジだと診断されたため、「親知らずの移植ができないか?を相談したい」ということで当院を受診されました。

お口の中を診ると奥歯の歯肉が腫れていることがわかりました。(黄色の矢印)

レントゲン検査

レントゲン検査

基本のレントゲンを撮影したところ、右下の奥歯の歯根の周囲にわずかな黒い病変を認めました。親知らずは反対側の上下に2本あることもわかりました。

CT検査

CT検査さらなる情報を得るためにCT撮影をしました。

腫れている歯は、歯根の周囲が黒くなっている部分がより明確に判明しました。かなり顎の骨が広範囲にわたって溶けているようです。

あとは「ご希望の親知らずの移植ができるかどうか?」です。抜く歯のサイズを計測したところ、長さは約15.8㎜、幅10.63㎜でした。

CT検査

親知らずのサイズ、生えている方向なども確認します。この画像の親知らずは顎の骨にかなり埋まっています。

歯の長さが14.12㎜で歯根部分が6.71㎜と短いことがわかりました。幅は10.42㎜で、抜く歯のサイズが10.63㎜ですから、幅は問題はありません。歯の長さだけが短いこと、顎の骨に大半が埋まっていることが問題でした。

CT検査もう1つの親知らずです。こちらも歯の長さが15㎜で歯根が6.31㎜と短いことがわかりました。幅は7.81㎜で3㎜弱ほど抜かなければいけない歯よりも細いことがわかりました。

以上から、移植する親知らずの候補は2本あるものの、どちらも長所と短所があるので患者さまとよく相談しました。

顎の骨に埋まっている親知らずは難易度がさらに高いです。しかしその親知らずは中途半端な生え方をしていて将来ダメになる確率も高いことから、まずはその親知らずで移植することに決定しました。

歯根が短く、顎の骨にも埋まっている親知らずの移植は難易度が高いことから失敗するリスクも当然あるので費用が追加でかかること、保証もないことを予めご了承いただきました。

抜歯・親知らずの移植

抜歯・親知らずの移植

親知らず移植の当日です。まずは抜かなければいけない歯を抜きます。顎の骨をできるだけ温存するよう配慮しました。

抜歯・親知らずの移植

抜かなければいけなかった歯自体、かなり長いこと放置していたそうで、顎の骨が炎症のために硬くなっていました。

その影響で通常の抜き方では、歯がびくともしなかったことから、顎の骨を温存するために歯を分割して抜去しました。この処置は15分程度でした。

抜歯・親知らずの移植

歯を抜いた場所をよく観察し、炎症性組織(不良肉芽)を徹底的に取り除きます。

抜歯・親知らずの移植

続いて移植する予定の親知らずの抜歯に移ります。術前のCTの通り、大半が歯肉の下に埋もれています。

抜歯・親知らずの移植親知らずを抜く前に、歯の表面に付着している汚れ、プラーク(細菌の塊)を除去します。

汚れがあるとその後の処置がうまくいかなかったり炎症がもっと出てしまう可能性もあります。せっかく移植するなら清潔な状態で移植したいのでそのための配慮になります。

抜歯・親知らずの移植親知らずが脱臼しました。ここから30分以内に移植を完了させなければ、失敗する確率が跳ね上がるのでタイムトライアルとなります。

もちろん、慌てず落ち着いて、着実な処置をすることが肝要です。親知らず移植の経験はいろいろありますのでご安心ください。

それに、早く施術が終わった方が患者さまにとっても楽ですので、不必要に時間をかけないよう常に配慮しております。

抜歯・親知らずの移植

抜いた親知らずを生理食塩水の中にいったん浸漬します。乾燥させてしまうと歯根表面の細胞たちが死滅していくので、それをできるだけ防ぐためです。

抜歯・親知らずの移植

親知らずがフィットすることを確認した上で移植しました。この後3週間ほど歯を固定したまま治りを待って、それから根管治療をする予定です。

移植した親知らずの根管治療

移植した親知らずの根管治療親知らずの移植から3週間後。精密根管治療を行いました。

歯を移植すると歯の神経組織が死んでしまい、そのままだと歯の内部が腐敗してしまうので必ず根管治療を行わなければなりません。

移植した親知らずの根管治療

マイクロスコープをのぞきながら、歯の中心に小さく穴を開けていきます。

移植した親知らずの根管治療

歯の神経部分まで穴が開きました。よく観察しながら、できるだけ歯を削らないよう配慮しながら歯の神経を取っていきます。

移植した親知らずの根管治療

根管と呼ばれる、歯の神経の管を確認しました。

移植した親知らずの根管治療

極細の器具で超音波振動を与えながら、細くなっている根管と神経組織を丁寧に取り除いていきます。

移植した親知らずの根管治療

ニッケルチタンファイルと呼ばれる専用の器具で根管内をクリーニングしていきます。

移植した親知らずの根管治療

根管内がきれいになりました。汚れ、歯の神経組織などは全くない状態です。

移植した親知らずの根管治療

細菌の繁殖スペースを残さないよう、空洞になっている根管を充填していきます。当院のマイクロスコープを用いた精密根管治療では、米国の根管治療専門医が主流にしている垂直加圧充填を採用しております。

ファイバーコア・仮歯の装着

ファイバーコア・仮歯の装着

精密根管治療後、ファイバーコアを装着して補強した上で仮歯を作製しました。この時点で既に移植した親知らず自体は安定していたのですが、念には念を入れて1ステップ挟んだ次第です。

オールセラミッククラウン(かぶせ物)の製作

オールセラミッククラウン(かぶせ物)の製作歯型を採って石膏模型を製作しました。最終的な歯(本歯)を製作します。

オールセラミッククラウン(かぶせ物)の製作

かぶせ物(オールセラミッククラウン(emax))を製作しました。製作は経験豊富なジルコニアセラミックス東京の齋藤氏に依頼しました。

オールセラミッククラウン(かぶせ物)の装着・治療完了

オールセラミッククラウン(かぶせ物)の装着・治療完了

かぶせ物(オールセラミッククラウン(emax))を装着した直後です。移植した歯とはわからないような仕上がりになりました。患者さまも移植がうまくいって大変喜んでおられました。

年齢/性別 20代男性
治療期間 2ヵ月
治療回数 7回
治療費 親知らずの移植 100,000円(税込110,000円)
マイクロスコープ根管治療(大臼歯)110,000円(税込121,000円)
ファイバーコア 28,710円(税込31,900円)
セラミッククラウン 137,000円(税込150,700円)×2本分
リスクなど ・移植した親知らずが定着しない場合がある。
・定着しても歯根吸収が起きる場合がある。
・かぶせ物のセラミックが欠けたり割れる可能性がある。
・歯根が将来、折れてくる可能性がある

症例の担当者のご紹介

世田谷区千歳烏山にて適切な親知らずの抜歯・移植をご希望の方へ

親知らずの抜歯・移植

千歳烏山KI歯医者では親知らずの移植など、将来的な活用法も考慮し、保存を推奨しております。また、抜歯となった場合にも、可能な限り患者さんに負担のない処置を心がけ、抜歯後の痛みや腫れの軽減に努めております。世田谷区千歳烏山で、親知らずの抜歯・移植をご検討中の方はぜひ、当院までお気軽にご相談下さい。

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