著しい奥歯の傾斜を矯正治療によって改善した症例|世田谷区千歳烏山でおすすめの歯医者|こまい歯科

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著しい奥歯の傾斜を矯正治療によって改善した症例

著しい奥歯の傾斜を矯正治療によって改善した症例

初診時の口腔内歯の間がすいているのと、奥歯が1本内側にすごく倒れているのを治したい、ということで受診されました。

正面から見ると、上下の前歯の間にすき間がありました。また、下の歯が上の歯に対して全体的に2mmほど左側にずれていました。

初診時の口腔内

左真横からみたところです。下の犬歯の前後にすき間がありました。

初診時の口腔内

右真横から見たところです。こちらも左側と同じく犬歯の前後にすき間がありました。

初診時の口腔内

一番奥の歯を見てみると、上の歯は見えますが下の歯が全く見えません。

初診時の口腔内

下の奥歯を噛む面からみたところです。一番奥の歯が90度内側に倒れていました。これだけ厳しい状態の歯を正常なかみ合わせに持って行くのは非常に困難です。そのため、治療しても治らない可能性もありますが、親御さんともご相談の上、チャレンジすることになりました。

矯正治療の実施

矯正治療の実施

矯正治療開始です。まずは上の歯からスタート。少し慣らしたうえで下の歯にもこの後装置をつけていく予定としました。

矯正治療の実施

下の歯にも装置をつけました。

矯正治療開始から6ヵ月後

矯正治療開始から6ヵ月後

内側に倒れていた歯がかなり起き上がってきました。実はここまでの間、患者さんご自身にも顎間ゴムを上下の矯正装置に装着していただくことで引っ張り合いっこする力をかけてきました。もともと非常に困難という予測の中でここまで動いてくれたことから、かなり望みが出てきました。とはいっても、まだまだ上の歯とは正しい位置で咬み合っていないため、さらに歯を移動させなければなりません。患者さんには引き続き、そのゴムを継続してご使用いただくことになりました。

矯正治療開始から1年1ヵ月後

矯正治療開始から1年1ヵ月後

やっと倒れていた奥歯が起き上がって、上の歯とかみ合うところまで来ました。ただ、これに伴って今度はその倒れていた歯しか噛んでいない状態になりました。(これも事前に予測してはおりましたが)次は全体も咬めるように整えていくステージです。

サンプルイメージ

歯と歯の間のすき間を閉じつつ、全体的にかみ合うように、かつ上の歯と下の歯の正中がなるべく一致するように、調整を続けていきました。90度倒れていた奥歯の影響もあり、咬み合わせを整えるこのプロセスにはかなりの期間を要しました。

サンプルイメージ

矯正治療の最終段階です。歯の位置、咬み合わせ等が落ち着いたのを確認の上、装置を外す準備をしていきます。

矯正治療完了

矯正治療完了

矯正開始から2年3ヵ月後に治療完了しました。歯と歯の間のすき間が無くなり、咬み合わせも安定しています。

矯正治療完了

著しく内側に倒れていた奥歯も正常な状態でかみ合っています。

歯の保定/定期観察

歯の保定/定期観察矯正装置が外れた後は、必ずリテーナーを使用していただきます。製作は矯正専門歯科技工会社ASOインターナショナルに依頼しました。

リテーナーを使用しないと歯が後戻りしてしまうので、あとは定期観察をしながらチェックしていきます。

年齢/性別 10代女性
治療期間 2年5ヵ月
治療回数 40回
治療費 930,000円(税込1,023,000円)
リスクなど ・治療後の歯並びはある程度は予測がつきますが、完全に当てることは不可能です。
・必要に応じて抜歯やIPR(歯と歯の間を削る)が必要になる場合があります。しかも治療前に全てを予見することも不可能です。
・捻じれている歯は、必ずしも正常な向きに治せるとは限りません。その場合は無理のない範囲で歯を並べることになるため、見た目に左右差が生じる場合があります。
・矯正治療後の歯並びの見え方は一律ではありません。これは、元々の歯の状態、歯並び、骨格など、人それぞれで状態が違うためです。つまり、顔がひとそれぞれ違うように、歯並びも個性を反映したものになります。
・必ずしもご希望の歯並びになるとは限らないため、担当医とよく相談し、イメージをすり合わせておくことも大切です。
・歯の移動に伴って一時的な痛みが出る場合があります。
・歯がもともと骨に癒着していて動かない場合がまれにあります。
・虫歯・歯周病の発生や歯根吸収のリスクがあります。
・甘いものを食べたり飲んだりする習慣がある場合や、もともと歯ブラシ・デンタルフロスのやり方が良くない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
・治療後に歯肉が下がる場合があります。
・治療後はリテーナーを使用しないと歯の後戻りの可能性が高いです。

症例の担当者のご紹介

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