著しい下顎のズレを矯正治療で改善した症例
著しい下顎のズレを矯正治療で改善した症例
こちらの患者さんは見た目をきれいにしたい、ということで来院されました。
上の顎の歯がわずかに右側に、しかも傾いてずれていました。また、下の顎が上の顎に対して完全に左側にずれており、しかもそのずれはかなり大きく、噛み合わせ自体も上顎と下顎で逆転している場所が見受けられました。
矯正治療でこれらの是正を図りますが、ずれが大きいところは外科手術をしない限りは改善しきれない可能性もあります。患者さんにはその点を予めご了承いただき、治療開始となりました。
矯正治療の実施
逆転していた下顎の歯並びがだいぶ正常な位置に修正されました。また、上下のズレもかなり解消されました。
しかし、まだ不十分な場所も散見されるため、引き続きズレの解消を図るべく、矯正力をかけていきました。
矯正治療終了
矯正開始から2年1ヵ月後。矯正治療完了時の口腔内写真です。元々下顎が左側に大きくずれていたため、矯正治療で上下の正中を合わせても、最初の状態だった左側にずれる傾向が強いことから、安定する場所を見つけた上で終了となりました。外科手術も回避でき、ご本人も喜んでおられました。
歯の保定/定期観察
矯正装置が外れた後は、必ずリテーナーを使用していただきます。製作は矯正専門歯科技工会社ASOインターナショナルに依頼しました。
リテーナーを使用しないと歯が後戻りしてしまうので、あとは定期観察をしながらチェックしていきます。
年齢/性別 | 20代女性 |
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治療期間 | 2年5ヵ月 |
治療回数 | 34回 |
治療費 | 900,000円(税込990,000円) |
リスクなど | ・治療後の歯並びはある程度は予測がつきますが、完全に当てることは不可能です。 ・必要に応じて抜歯やIPR(歯と歯の間を削る)が必要になる場合があります。しかも治療前に全てを予見することも不可能です。 ・捻じれている歯は、必ずしも正常な向きに治せるとは限りません。その場合は無理のない範囲で歯を並べることになるため、見た目に左右差が生じる場合があります。 ・矯正治療後の歯並びの見え方は一律ではありません。これは、元々の歯の状態、歯並び、骨格など、人それぞれで状態が違うためです。つまり、顔がひとそれぞれ違うように、歯並びも個性を反映したものになります。 ・必ずしもご希望の歯並びになるとは限らないため、担当医とよく相談し、イメージをすり合わせておくことも大切です。 ・歯の移動に伴って一時的な痛みが出る場合があります。 ・歯がもともと骨に癒着していて動かない場合がまれにあります。 ・虫歯・歯周病の発生や歯根吸収のリスクがあります。 ・甘いものを食べたり飲んだりする習慣がある場合や、もともと歯ブラシ・デンタルフロスのやり方が良くない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります。 ・治療後に歯肉が下がる場合があります。 ・治療後はリテーナーを使用しないと歯の後戻りの可能性が高いです。 |